有名タレントさんも愛用されている「熊野筆」は、いまや世界でも注目されています。
今回は、白鳳堂さんの化粧筆「携帯用フェイスブラシ」について、使った感想や正しい使い方をお伝えしていきます。
熊野筆は、世界中で愛用されている
熊野筆には、書道用だけではなく、メイク用の筆(化粧筆)もあります。
そんな熊野でつくられる筆は、世界でも有名です。
ご存知の通り、なでしこJAPAN 国民栄誉賞受賞記念の副賞としても選ばれたほどです。
ちなみに、このときは、熊野筆を名乗ることを許された 竹田ブラシさんの「化粧ブラシセット」が贈られました。
このとき製造した有限会社 竹田ブラシさんは、とても小さな会社です。
小さいながらも、筆へのこだわりは、どの会社にも負けていないように感じます。
では、ほかの会社はどうなのでしょうか。
気になったので、調べてみました。
すると、その中でも、とくに、白鳳堂さんが目に留まりました。
株式会社 白鳳堂さんは、世界シェアの半分以上を占めています。
世界でも名の知れた会社なのです。
そのため、わたしは、白鳳堂さんの筆がどのようなものか気になったので、何本か化粧筆を買いました。
その中でも、今回は、携帯するのに便利なフェイスブラシを紹介します。
外見【スタイリッシュなデザイン】
こちらは、比較的に安い携帯用化粧筆「J601 スライドフェイス 丸平」です。
税込3,456円で買いました。
「熊野の筆は、高級な筆」という勝手なイメージがありましたが、とても安く手に入れることができました。
まぁ、高いものになってくると、1本で2万円ほどします。
ピンキリですね。
- 大きさ
全体の長さ…13cm (収納したとき…9cm)
毛の長さ…3.8cm
厚み…1.5cm - 色
2色展開で、黒とピンクがあります。
黒は大人な女性に、ピンクはかわいらしい女性におススメしたいです。
このくらいの化粧筆であれば、日ごろ、カバンのメイクポーチに忍ばせておけますよね。
使い勝手【筆の収納がかんたん】
この携帯用フェイスブラシは、お化粧直し用にピッタリです。
コンパクトに収納でき、化粧ポーチにもスッと入ります。
さらに、使い勝手のいいポイント「筆の収納がかんたん」なことも挙げられます。
キャップと持ち手の部分に、写真のような凹凸があります。
この凹凸がはまりあうことによって、筆の先が出入りするしくみになっています。
そのため、使うときはキャップ部分を持ち手につけるだけで、筆の部分が出てきますし、使い終わったあとは、持ち手に付けたキャップを引っ張るだけで筆の先が中に入っていきます。
キャップ部分を取り外すついでに、筆の部分が収納されるのは時短になりますよね。
そして、あとは、キャップを持ち手から外し、筆先側にはめるだけです。
これだけ使い勝手がいいと、忙しい日でも、パパッとお化粧して、すぐに化粧ポーチに片づけることができますね。
使い心地【なめらかな肌ざわり】
化粧筆において、直接 肌に触れる筆の部分は、チクチクしないことが大きな条件になりますよね。
白鳳堂の化粧筆であれば、大丈夫です。何の問題もありません。
この化粧筆を使ってみて、まったくチクチクすることがなく、驚きました。使い心地は、ズバ抜けていると感じます。
わたしは、リキッドファンデーションではなく、パウダーファンデーションを使います。
パウダーをとるときは、筆を横にスライドさせながら、軽くファンデをこすります。
そうすることで、少量のパウダーを筆につけることができます。
この化粧筆を使うと、少量のファンデーションを顔にのせることができ、ナチュラルな肌に見せることができます。
だから、わたしは、白鳳堂の化粧筆を使い始めたころから、この筆を使い続けています。
ただひとつだけ、気になることがあるとすれば、「におい」です。
若干ですが、筆を鼻に近づけると、動物の毛のにおいがします。
個人的に、それほど気になるものではないですが、そのような特徴があることもお伝えしておきます。
化粧筆の正しい使い方
店頭で、店員さんに化粧筆の使い方について教えていただきました。
大切なポイントは2つです。
- 筆を使ったら、パウダーや油分を取っておくこと。
- 毎日 化粧筆を使うこと。
筆を使ったあと、何もせずに、そのまま放置する人が多いようです。
朝は時間に余裕がないこともありますし、そうしてしまう理由も分かります。
しかし、化粧筆をできるだけ長く使うためには、やはり、化粧筆のお手入れをすべきなのです。
また、毎日 化粧筆を使うことで、定期的に筆の中まで空気を送ることができ、より筆が傷みにくくなると言います。
筆も 生き物だと店員さんがおっしゃっていました。
このとき、1日に1回は使うようにすると、筆の毛に空気が送られ、 傷みにくくなるということを初めて知りました。
しかも、一度使った化粧筆を、そのままの状態で長期間 放置してしまうと、毛が朽ちて切れてしまうことになります。
それを防ぐためには、やはり手入れをしてあげる必要があるのですね。
実は、まだ手入れをしたことがありません。
しかし、毛が抜け落ちるようなことなく使わせていただいております。
耐久性も問題ない化粧筆であると言えますね。
筆を買ったとき、取扱い説明書が入っていました。
筆は道具です。
正しく使えば、美しく自然なメイクが、
すばやく簡単にできるようになります。
(白鳳堂「化粧筆の使い方」より)
白鳳堂の筆の品質は?
白鳳堂の化粧筆について、白鳳堂の店員さんに直接 尋ねてみました。
- 「合成繊維」とありますが、やはり質は劣りますか?
- 劣りません。
使用されている繊維に「山羊・合成繊維」や「灰リス・合成繊維」と書かれているものは、すべて、1%だけ合成繊維が入っているものです。
使用感に関しては、まったくチクチクしません。
合成繊維に悪いイメージをもたれている方が多いのですが、そんなことはありません。
合成繊維のみの筆をさわってみてください。
(このとき、実際に、合成繊維だけでできた筆をさわらせていただきました。)
とてもやわらかく、チクチクしたり、かゆくなったりするなんてことは一切ありませんでした。
ちなみに、「山羊・灰リス」と書かれた毛のみのものは、半分半分の割合で入っています。
- 黒檀(こくたん)には、なぜ「合成繊維」が入っているのですか?
- 柄の黒檀の経年変化を楽しんでいただくためです。
柄の部分に使われている黒檀は、使い込んでいくうちに風合いが変わってきます。
その変化は時間がかかるため、それに合わせて筆先の部分も長くもつように合成繊維を混ぜております。
混ざっている割合は、先ほどと同じ1%です。
つまり、100本に1本の割合で、合成繊維が入っています。
- 最後に、化粧筆を使うときのポイントを教えてください。
- フェイスパウダーを塗ったあと、筆についたパウダーや油分を取っておくことが大切です。
はじめに、親指以外の4本の指で軽く筆先をこすります。
こうすることで、フェイスパウダーをはらい落とします。
次に、手の甲を筆でなぞるようにして、細かいパウダーや油分をさらっと落とします。
そのあとに、ティッシュで、軽く筆をふき、油分をしっかり取ります。
最後に、化粧筆は、風通しがよく、湿気のない場所で保管しましょう。
こうすることで、筆が長くもちます。
もし、筆先から毛がとび出て来た場合、その毛は寿命がきてしまった毛なので、そっと抜いてあげてください。
いかがでしたか。
白鳳堂さんについて、もっと くわしくお伝えしている次のページも参考にしてくださいね。
友人や家族に、ちょっとしたプレゼントとして喜ばれる化粧筆ですよ。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。