海津【おちょぼ稲荷】秋に行くべし

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「おちょぼ稲荷」と聞いて、どこを思い浮かべますか?

わたしは、岐阜県海津市にある、通称【おちょぼさん】をよく訪れます。

今回は、そんな【おちょぼさん】について、お伝えします。

おちょぼさん 詳細

おちょぼさんの正式名称は、「千代保稲荷神社」と言います。

この稲荷神社は、日本三大稲荷の一つとも言われます。

千代保稲荷神社のほかの日本三大稲荷は、京都の伏見稲荷、愛知の豊川稲荷が挙げられます。

京都の伏見稲荷は有名なので、わたしも訪れたことがあります。

その伏見稲荷に比べると、神社自体は簡素ですが、参道を含めたおちょぼさんのにぎわいは確かなものです。

参道には、なんと約120軒のお店が並んでいます。

そして、この参道を目あてに来られるかたも少なくありません。

まわりが田畑ばかりの岐阜県海津市に、年間200万人以上のかたが訪れているのです。
周辺に住んでいたことがありますが、これには驚かされました。

とくに、毎月末から翌日にかけて行われる「月越参り」では、夜にも多くのかたがいらっしゃいます。

また、おちょぼさんは、商売繁盛・家内安全のご利益がある神社で知られます。

そのため、毎月末やお正月は、お店の経営者さんや社長さんも含め、多くのかたが訪れる場所なのです。

ちなみに、駐車場にとめてある車のナンバープレートを見ると、岐阜や名古屋、尾張小牧はもちろん、滋賀、京都、福井など、岐阜県外からのかたが非常に多いです。

とくに、1月1日から3日にかけては、あり得ないほどのにぎわいを見せます。

この3日間は、1回300円の駐車場すら満車になり、田んぼ道に何台か駐車される始末です。

参道では、前を見ても後ろを見ても人ばかりで、歩くことも ままなりません。

お正月のおちょぼさんは、大変、大変 混雑します。

ゆっくり訪れたいかたは、平日の昼間がねらい目ですよ。

住所

岐阜県海津市平田町三郷1980

電話

0584-66-2613

車でのアクセス

岐阜羽島IC ―― 15分 ―― おちょぼさん
大垣IC  ――― 20分 ―― おちょぼさん

駐車場は、おちょぼさん周辺にたくさんあります。
近隣の住民の方が管理されているようです。

1回300円のところがほとんどです。安いですよね。

千代保稲荷神社HP:http://chiyohoinari.or.jp/

おちょぼさん参道MAP(海津市公式HPより)
http://www.city.kaizu.lg.jp/docs/otyobosanmap.pdf

食べ歩きしながら散策

上記のおちょぼさん参道MAPをご覧いただくと分かるかと思いますが、多くの食事処があります。

以下に、何を食べたり飲んだりできるか挙げてみました。

  • みたらし団子
  • 吾平もち
  • たい焼き(秋は栗入りもある)
  • 鬼まんじゅう
  • アイスクリーム
  • ラムネ
  • 漬物(試食あり)
  • 串カツ
  • 飛騨牛コロッケ
  • 焼き鳥・ねぎま
  • なまず料理
  • アユ料理
  • モロコの甘露煮
  • イカ串
  • 駄菓子(こんぺいとう・ふ菓子など)
  • 草もち

ざっと参道を歩いてみた感じ、このような食べ物・飲み物が売られていました。

わたしがこれを書いているのは10月なので、夏場になると、また売られる商品が変わることがあります。ご了承ください。

個人的なおススメは、おちょぼさんにお参りをしてから、お昼ごはんや軽食を食べ歩きするルートです。

駐車場からもっとも離れた鳥居側まで歩き、その後、復路をたどって食べ歩きしながら駐車場に戻ってくるという流れです。

参道の反対側にある鳥居まで、ゆっくり歩いても、10分程度です。
そう長い参道というわけではありません。

おちょぼさんは規模が小さいため、それほど歩かずに済みます。

長時間歩くことができない方でも、十分に楽しんでいただけるのが おちょぼさんの魅力でもあります。

なんといっても、この辺りでよく食べられるなまず料理やもろこの甘露煮がおススメです。

なまずはまったく泥臭くなく、淡白な味わいでした。

なまずランチの表示を大きく掲げていた「やまと」さんで食べさせていただきました。

お座敷もあり、子ども連れの家族にはありがたいお店でした。

串カツの「玉家」

おちょぼさんの代表とも言える、串カツの「玉家」はご存知でしょうか?

あのCMでも話題になった、金ピカ社長さんが経営されているお店です。

驚くべきことに、「玉家」のお店の内装も、すべて金ピカなのです。

天井も、机も、金だらけ・・・。笑

ここまでとは、正直、思っていませんでした。

金ピカだからなのか、お店はとっても活気づいていました。

串カツは、1本90円です。

わたしは、このとき、どて煮も2本注文したので、写真は、串カツの上にどて煮が乗っている状態です。

岐阜県海津市は 名古屋が近いので、名古屋の文化「味噌」が浸透しています。

メニュー表にも、「串カツ(みそ)」と書かれていました。

もちろん、味噌を自分でかけたいというかたは、味噌なしで注文することもできます。

この串カツ、以前までは もう数十円安かったのですが、今では90円・・・。

なんだかさみしい気がしますが、景気がよくなってきた証なのでしょうね。

店内だけではなく、立ち食いもできます。

キャベツ食べ放題です。

料金はお店の中で座って食べるのと同じ1本90円です。

お持ち帰りの場合も、露店側で注文します。

秋の味覚の販売も

おちょぼさんに訪れるベストシーズンは、ご存知でしょうか?

わたしが考えるに、おちょぼさんには買い物に来ることが前提な気がします。

だからこそ、秋の味覚をおみやげとして買って帰りませんか?

おちょぼさんで買える秋の味覚を3つお伝えします。

秋だからこそ、「栗」は はずせません。

参道には、大きな焼き栗を1個500円で販売しているところがありました。

また、たい焼きのお店でも、栗入りたい焼きを販売していました。
ありがたいことに、1つ130円という良心的な価格でした。

しかも、尾の先まであんこが入っていて、最後まで堪能できました。

栗のあま~い香りに そそられること、間違いありません。

まつたけ

韓国産のまつたけ3~4本が 2000~3800円というお手頃価格で売られていました。

わたしの経験上、中国産のまつたけは、虫が中に潜んでいたり、香りが飛んでしまったりしていることが多いです。

しかし、韓国産であれば、まだ安心できる気がしますよね。

10本ほど入った大入りパックも売られていました。

また、スーパーではあまり見かけない、カナダ産の「白いまつたけ」もココにはあります。

ぜひ、まつたけを買って帰り、家族みなさんで土瓶蒸しや焼き松茸パーティーをして秋を楽しんでください。

川ガニ (モクズガニ)

田舎で暮らしていたせいか、この川ガニがとってもおいしいということを知っています。

川ガニは、別名「モクズガニ」と呼ばれ、秋が到来すると一部の店頭に並ぶ小さめのカニです。

小さめと言っても、大きな殻の部分が手のひらサイズくらいあります。

おちょぼさんでは、このとってもおいしい川ガニが、生きたままの状態で手に入るのです。

わたしが訪れたのは、10月下旬です。

このとき、オスのみ、メスのみの袋で、それぞれ1袋 2000円で販売されていました。

毎年同じ2,000円という価格なのは覚えています。

調理方法は、いたって かんたんです。

  1. 大きなふた付きの鍋に、お湯を沸かす。
  2. 袋からモクズガニを取り出し、1.の鍋に入れる。
  3. 絶対にカニの動きが止まるまでふたをあけない。
    (カニのあしがとれてしまうため)
  4. カニの動きが完全に止まったら、ふたを開ける。
  5. カニのだしを味見して、好みの味付けにする。
  6. だしに豆腐や野菜を入れて一煮立ちさせる。

こうして、秋にモクズガニで湯豆腐をするのは、我が家の定番です。

わたしは、何といってもメスの袋を選びます。

1袋で約10匹入っています。多いときは11匹入っていました。

メスの何がいいかというと、タマゴをもっていることが多いからです。

カニみそといっしょに、タマゴを食べるのが最高におススメです。

いかがでしたか。

ぜひ、おちょぼさんに行くときは、秋の平日の昼間をねらって訪れてくださいね。

きっとよい出会いがあることでしょう。