オーケストラ【恥をかかない】ポイント5つ

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生の「音楽」にふれることは、心にも体にも良いことです。

恋人や友人といっしょに、オーケストラのコンサートに行く機会もあるでしょう。

そんなとき、知らないうちに恥をかいてしまうかもしれないとご存知ですか?

あなたも、お連れの方も、恥をかかないための大事なポイントを5つお伝えしていきます。

チケットを忘れたりなくしたりしないこと

まずは、コンサート会場に行く前の準備からです。

今は、インターネットでチケットを買うことができます。

会場に着いてから当日券を買ってもかまいません。

しかし、会場の中央あたりの良い座席には、座れないということをおぼえておいてください。

さらに、値段の安いチケットも、座席のランクが低いということを意味します。

つまり、ステージからかなり離れているということです。

 

できることなら、S席やA席のチケットを手に入れてください。

オーケストラのコンサートなら、見て楽しむこともひとつのポイントです。

これが座席指定でチケットを買うことができるときの基本です。

 

購入したチケットは、郵送で送られてくることが多いです。

では、あなたがすでに チケットを手に入れたものとしましょう。

そして、コンサート当日になりました。

たとえ、あなたが無事 会場に着いたとしても、チケットが手元になければ会場に入ることができません。

だから、チケットを持っているかどうか、ちゃんと確かめてから出発してくださいね。

また、チケットは、郵送ではなく、コンビニエンスストアなどで発券する必要がある場合もあります。

その場合、前日までに発券しておくと慌てずに済みます。

 

服装

あたり前ですが、コンサートはフォーマルウェアで行かなければなりません。

ジーンズやジャージは絶対にやめてください

男性はジャケットを着て行きましょう。

女性もワンピースやジャケットを着て行きましょう。

服装だけで恥をかいてしまわないように、気をつけて着て行く服を選びましょう。

紺色など、落ち着いた色合いの服装が好まれます。

 

行く前に曲目の勉強する

誰が、どのような時代に、どのような思いを込めて作曲したのか。

最低限、作曲者のことを知らなければ、話になりません。

さらに、指揮者や演奏者について勉強しておくことで、曲にさらなる深まりが生まれます。

指揮者や演奏者は、どのような音色で、作曲者の思いをどのように表現するのか。

生の「音」を何度も聴いていると、わかってくることがあります。

それは、指揮者や演奏者、その日の天気によって、曲の雰囲気が変わることです。

さらに、その日のあなたの気分によっても、聴ける音が変わってきます。

そのようなところも含めて、生の音楽を楽しむのです。

誰かといっしょに行くのであれば、勉強した分だけ、間合いに話すネタにもなります。

演奏予定の曲目は、最低3回は聴いて、勉強すると良いです。

 

咳・くしゃみ・パンフレットの音は立てない

これもあたり前なことです。

しかし、コンサートに行ってみると、知らない人が多いのが現状です。

せっかく聴きたい音を聴きに行っているのに、雑音を立てられると耳触りでしかありません。
はっきり言って、迷惑なのです。

くしゃみや咳が出るのは、生理現象です。
しかたがありません。

しかし、音を抑えることなく、堂々としないでください。

「ヘックシュンッ!!」

「ゴホッ!ゴホ!」

今が一番いいところなのに・・・

できるだけ、手やハンカチ、袖口で口をおおってください

そして、消音を意識してください。

 

とくに、パンフレットは、音が立たないように置いておいてください。

演奏中、パンフレットを手に持っていると音が立ちます。

必ずカバンの中に入れるか、床に置くなどしてください。

 

また、音が立つと言えば、「靴」です。

知らず知らずのうちに、貧乏ゆすり なんてしていませんよね?

女性であっても、ヒールのあるパンプスを履いていると、演奏中に「コツ」と音がすることがあります。

かかとはちゃんと床につけて、リラックスして聴いてください。

または、消音の靴を履いてきてください。

さらに、これはあるまじきことですが、

「ピピッ!ピピッ!」

携帯電話の音がいちばん耳障りです。

「ブルブルブル…ブルブルブル…」

もちろん、マナーモードでもアウトです。

携帯電話の電源は、必ず切っておいてください

コンサートに行くなら、これは常識中の常識です。

 

拍手をする

拍手は、礼儀を示すひとつの行動です。

作曲してくれた人、演奏してくれた人、会場を用意してくれた人などなど、いろんな人に感謝の気持ちを示しましょう。

また、スタンディングオーベーションになることがあります。

それだけ良い演奏だったと思ったのなら、立って拍手をしてもいいですね。

しかし、立たなくてもかまいません。強制ではありませんからね。

 

拍手のタイミング

拍手も、スタンディングオーベーションと同じように、強制ではありません。

お気に召さない演奏だったのなら、拍手しなくていいのです。

初めてオーケストラを聴きに行くかたは、拍手のタイミングがわからないと言われます。

聴きに行く曲目の勉強さえしてしまえば、拍手のタイミングはだいたいつかめます。

  • 「〇〇序曲」や「管弦楽曲」の場合
    ―― 演奏が終わったら拍手をします。序曲は、いくつかの曲に分かれていることはありません。
    だから、演奏曲目をみて、「〇〇序曲」となっていれば、演奏後に拍手してOKです。   また、演奏が終わると、すぐに指揮者のかたが客席側にお辞儀をします。
    最悪の場合は、これを見て、拍手すればいいだけです。
    きっと、これと同時に、客席で拍手が起こります。
    もし、どうしても不安で、タイミングが分からなかったとしても、客席にいる みなさんが拍手されるので、それに合わせて拍手すればいいのです。
     
  • 「〇〇交響曲」の場合
    ―― すべての演奏(最終楽章まで)が終わったら拍手をします。交響曲を聴きに行くときに注意すべきことは、第1楽章や第2楽章の演奏が終わっても、拍手をしないことです。   第1楽章や第2楽章の終わりであることの判断材料は、客席にいる人たちが一斉に咳払いする時です。
    ゴソゴソと物音がする間が、楽章ごとの間にあたります。 ときどき、客席にいる方々の勉強不足で、最終楽章まで演奏が終わっていないのにもかかわらず、拍手されてしまう場合があります。
    わたしの経験では、拍手をすべきでないときに拍手すると、指揮者の方が腕を大きく振って、
    「違うよ!まだ終わっていないよ!」
    とアピールしてくださいます。
    出会ったのは、海外の指揮者さんでしたが。 最終楽章の終わりのフレーズくらいは勉強し、スムーズに拍手できるように準備しておくといいでしょう。

以上が、拍手のタイミングの基本です。

 

最後に

わたしは、趣味でオーケストラの音楽を聴きに行きます。

音楽は、人の心を救ってくれます

だからこそ、雑音のない きれいな「音」のままで聴いていたいのです。

そうした人がいるということを知っておいてください。

そして、みなが気持ちよく好きな音楽に浸れるよう、互いに思いやりましょう。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。