長浜【日帰り車旅】城と琵琶湖と黒壁スクエア

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今回訪れたのは、滋賀県の長浜市です。

琵琶湖の北東にある長浜の日帰り旅プランをお届けします。

滋賀県 長浜市について

 

長浜市といえば、やはり長浜城が有名ではないでしょうか。

 

長浜城と豊公園

なぜ有名かというと、歴史の教科書にも載っている豊臣秀吉(羽柴秀吉)が関わっているからです。

実は、戦国時代、長浜城の城下町として 秀吉によって整備されたのが、この長浜市なのです。

時代の流れとともに、長浜城が廃城した後も、さまざまな背景があり、発展した街です。

今では、戦国時代の史跡をめぐる愛好家さんたちが数多く訪れる場所になっています。

 

長浜城は見ておきたいスポット

天正元年(1573年)、浅井長政が亡くなり、羽柴(豊臣)秀吉がこの滋賀県の北部を支配するようになりました。

翌年、今浜という場所にお城を築き始めますが、琵琶湖の水運を利用しようと考え、現在の長浜城の場所に移したそうです。

長浜城

実は、秀吉がお城を築いたときの記録は、ほとんど見つかっていません。

そのため、考えられている限りのところで言うと、天正5年(1577年)に、この長浜城が完成したとのことです。

そして、秀吉によって、このあたりの地名が「長浜」に改められました。

 

秀吉は、天正10年(1582年)、柴田勝家に長浜城を譲り渡しました。

その後、元和元年(1615年)あたりから、長浜城に代わって、彦根城が滋賀県の北部を支配する役割を担うことになります。

廃城の後、長浜城で使われていた石材などが彦根城に運ばれ、再利用されました。

そうして、長浜城は姿を消すことになったのです。

 

だから、現在の長浜城は、昭和時代に再興されたものです。

昭和58年(1983年)に東京大学名誉教授 藤岡博士の指導のもと、建築されました。

平成18年(2006年)には、長浜市長浜城歴史博物館という名称に変わり、現在にいたります。

 

階段下からの長浜城

 

お城を背景に集合写真を撮るなら、階段に並ぶのも おススメです。

 

 

建物の中は、次のような階層になっています。

 5階・・・パノラマ展望台

 4階・・・茶室(期間限定で開かれる)

 3階・・・常設展示室

 2階・・・常設展示室・期間限定展示室

 1階・・・受付&ミュージアムショップ

 

長浜城から見る琵琶湖は絶景

長浜城からのながめ(琵琶湖)

 

先ほどお伝えした 長浜城5階(パノラマ展望台)からの眺めがとてもよく、写真を撮る絶好のポイントです。

とくに、晴れた日には、青々とした琵琶湖の雄大さを感じることができます。

また、琵琶湖から風が吹き、夏場に行っても涼しく感じられます。

 

次に、琵琶湖の基本情報を載せておきます。

話のネタにして、ぜひ長浜観光を楽しんでくださいね。

 

琵琶湖は、言わずとも知れた、日本で1番大きな湖です。

琵琶湖のほとり

 

以前までは、大きなゴミが漂っていたり、浜辺にもゴミが漂着していたりしていました。

現在も、琵琶湖の水は 濁った状態です。

しかし、地域の方々の努力のかいあって、これでも、ずいぶん美しくなったと言えます。

 

 

長浜城には、琵琶湖周辺の合戦地を示す、大きな地図もあります。

4階から5階に上がる、階段の踊り場に掲示されています。

琵琶湖とその周辺

 

良く晴れた日には、向こう岸のほうまで見えることもあります。

 

そんな琵琶湖は、少なくとも10万年も前から存在しているということは、ご存知ですか?

10万年前といえば、まだマンモスがいたころだと 言われていますね。

 

太古からある琵琶湖は、渡り鳥などの野鳥が数多く訪れる、国内有数の場所でもあります。

そのため、琵琶湖は、平成5年(1993年)に ラムサール条約に登録されたり、鳥獣保護区に指定されたりしています。

 

野鳥の観察、いわゆる「バードウォッチング」をするのであれば、湖北野鳥センターを訪れてみるといいですよ。

料金は 良心的で、高校生以上が200円、小・中学生が100円です。

琵琶湖の自然・生き物についての展示物があり、琵琶湖の自然について学ぶことができます。

わたしのような鳥好きなら、1日中 観察していられる場所です。

 

黒壁スクエアで訪れるべきショップは?

黒壁スクエアとは

大手門通りの様子

 

黒壁スクエアは、長浜城から徒歩15分のところにある、レトロモダンな街並み一帯のことです。

そこには、長浜名物を食べることができる お食事処や、長浜みやげを買うことができるお店などがあります。

 

また、ガラスの作品が展示されていたり、工芸品制作の体験教室が開かれていたりするショップもあります。

規模は小さいですが、長浜城を見たついでであっても、パッと散策できるのがよいところです。

大手門通りの一部分には、アーケードがあり、雨が降っていても、ショッピングを楽しむことができます。

 

 

そのような「黒壁スクエア」の歴史は、明治時代にまで さかのぼります。

1900年、黒漆喰の壁でできた銀行が完成しました。

この銀行は、「黒壁銀行」という名で親しまれ、そののちに他会社の営業所や配送所、カトリック教会という役割を経て、銀行が改装されていきました。

そして、平成元年(1988年)に、今の「黒壁スクエア」が誕生しました。

黒壁ガラス館

とくに、黒壁ガラス館を中心とした、半径約400mの範囲に、風情ある多くのお店が並んでいます。

お店をのぞいてみると、ガラスショップ、ガラス工房、 レストラン、カフェなどが軒を連ねています。

 

その中には、自然や現代のアートも見られ、レトロモダンな雰囲気を見て感じることもできます。

建物の中に入ってみても、明治時代の日本を感じることができるでしょう。

(参考:黒壁スクエア公式サイト 黒壁について

 

アーバングラスTOPOSPOTの水が涼しげ

 

黒壁ガラス館の東側には、ガラスのオブジェがあります。

名前は、「アーバングラスTOPOSPOT(トポスポット)」というようです。

 

このオブジェの近くには、クローバ-(シロツメクサ)が植えられていました。

なぜクローバーが植えられていると思いますか?

 

クローバー

 

江戸時代に、ガラスとともに伝えられたからです。

その後、荷物の緩衝材として、箱の中に詰められる草本植物がこのクローバーでした。

箱に詰められる草、つまり、「ツメクサ」とよばれていたわけですね。

 

今回訪れたときは、四つ葉のクローバーを探し出すことはできませんでした。

あなたが訪れたときには、見つかるといいですね。

 

 

ガラス工芸の体験ができる

体験教室の入り口(かわ重さんの南です)

 

黒壁スクエアにあるお店では、さまざまな体験教室が開かれているのをご存知でしょうか?

 

吹きガラスの作品

 

面白いところで言うと、ガラス工房では、吹きガラスの体験教室、陶芸工房では、ロクロを使った陶器の制作体験ができます。

 

吹きガラスは、コツが必要なのですが、あっという間に終わってしまい、何度も体験したくなります。

女性や子どもだと、息を吹く力が弱いので、苦労する分 楽しめるかもしれません。

作品を届けてもらうときの送料は、体験費用とは別になっています。

ご注意ください。

 

吹きガラス体験教室

 

また、陶芸は、電動ロクロで体験したのですが、土が繊細で とても難しかったです。

薄く伸ばそうとすると、すぐにふにゃっと曲がってしまい、もう一度やり直させていただきました。

1度やってみると、陶芸に ハマる理由がわかる気がします。

 

さまざまな体験教室

 

そのほかにも、ステンドグラスのフォトフレームやランプ、とんぼ玉のかんざしなどを作る体験教室も開かれています。

 

北国街道から見たところ
(かわ重さんの南側)

 

ただし、多くの体験メニューが要予約となっていますので、インターネットやお電話で予約してから訪れるとよいでしょう。

平日は、開講していない教室もあるようです。

その場合は、「黒壁体験教室」の体験メニューの案内板を見てみると、便利です。

 

体験メニューの案内板
空きがあるか ないか、チェックしましょう

 

「黒壁体験教室」ネット予約はこちらから

(参考:黒壁スクエア公式サイト 黒壁体験教室

 

小さな子でもできそうなメニューも

デコレーションオルゴール製作体験

黒壁オルゴール館では、思い出に残るオルゴールを作ることができます。

音楽が鳴る金属の部分を作るわけではなく、外の箱のデコレーションを考えます。

そのため、小さなお子さまにも 楽しんでいただけます。

 

 

創造力ある子どもなら、ステキなミュージックボックスを作ってくれるのでは ないでしょうか。

 

黒壁ガラス館の裏(北側)にあります

 

黒壁オルゴール館は、黒壁ガラス館のすぐ北にあるので、迷いにくいお店です。

 

黒壁オルゴール館

 

黒壁オルゴール館の中に入ると、たくさんのオルゴール・ムーヴメントが出迎えてくれます。

その数、ざっと20種類以上です。

音楽は20種以上の中から選べます

 

キラキラ輝くオルゴール・ムーヴメントは、その どれもを手に入れたくなりました。

曲の種類としては、クラシカルミュージック、アニメソング、洋楽の流行曲などさまざまなものがあります。

お子さんと一緒に お気に入りの1曲を見つけて、癒しのオルゴールを作ってみませんか?

 

 

「フィギュア」といえばココ

海洋堂フィギュアミュージアム

 

ここは、一風変わったフィギュアショップです。

 

現在、フィギュアミュージアムは改装中のため、入れません。

 

海洋堂フィギュアミュージアム(改装中)

 

以前に訪れたときは、大人ながら、ワクワクが抑えられませんでした。

ガチャガチャも多く設置されており、お気に入りフィギュアを引き当てられると最高ですね。

 

 

ギャラリー AMISU

gallery AMISUの入り口

 

通り(北国街道)から見ても、一風変わった雰囲気が感じられますよね。

 

奥にある建物の中には、数多くの作品が並び、気に入った作品を買うこともできます。

初夏の候には、みずみずしいガラスに、金魚の絵が映えるというような作品があります。

お家に飾っておくだけでも、どれだけ涼しくなることか・・・。

 

こうした ガラスの特徴を生かした作品があり、目で見て楽しめる場所になっています。

ガラスの作品を生み出す作家さんたちが個展を開く場所でもあります。

 

 

フード系のお店5選(お土産フードも)

近江牛

まずは、やはり、滋賀の有名な牛肉を堪能するべきでしょう。

手ごろな価格で言うと、テイクアウトできる「近江牛コロッケ」や「近江牛 肉まん」を売っているお店があります。

それぞれ500円以下なので、いくつも食べたくなります。

 

今回、わたしは、琵琶湖 レストラン六(ろく)に行きました。

琵琶湖レストラン ロク

落ち着いた雰囲気で、大人なレストランだという印象を受けました。

わたしは、近江牛 ハンバーグランチ 2500円(税抜き)を食べました。

丸っこい ハンバーグのほかに、ニンジンのスープ、ボリュームのあるサラダ、ライス または パン2個がついてきました。

大食いの方だと、物足りない量だなと感じました。

 

ちなみに、近江牛のステーキだと、80gで3500円(税抜き)でした。

ステーキの80gは、5切れくらいしか出てこないので、これまた、物足りないと思います。

 

もし、ステーキを注文されるのであれば、100gか150gにするといいですね。

 

 

鯖そうめんの「吉野」さん

わたしの知り合いが紹介してくれたお店です。

創業は明治9年、のっぺいうどんの元祖だと言われます。

しかし、なぜか、知り合いに勧められたのは、鯖そうめんでした。笑

もちろん、サバのうまみが そうめんにしみ込み、一般的なそうめんとは また違う食べ物のようでした。

「サバ」と「そうめん」というシンプルな組み合わせなのに、不思議と おいしさを感じました。

 

吉野さんの入り口

 

また、平成9年にリニューアルされ、Yoshinoカフェが隣にオープンしています。

ゆっくり流れる時の流れを味わってみてはいかがでしょうか。

 

 

のっぺいうどんなら、「茂美志゛や」さん

茂美志゛や

「茂美志゛」と書いて、「モミジ」と読みます。

のっぺいうどんとは、いわゆる、「あんかけうどん」のことです。

うどんであれば、小さなお子さまといっしょに食べることができますね。

のっぺいうどんは、長浜の郷土料理なので、一度ご賞味ください。

 

 

黒壁ソフトの「96カフェ」

ひと昔前と比べて、ずいぶんとオシャレなカフェが増えました。

その多くのカフェで見られたのは、「真っ黒な○○」という食べ物です。

「黒壁」にちなんでのことでしょう。

 

そのうちのひとつに、「96カフェ」さんがあります。

 

96カフェ

 

この「96カフェ」さんでは、真っ黒な「黒壁ソフトクリーム」を食べることができますよ。

お歯黒のようになるので、食べた後は、お手洗いの鏡でチェックしましょう。

 

 

長浜フード系みやげは JR長浜駅の平和堂

実は、黒壁スクエアには、お菓子のお店は あまりありません。

「きんつば」や「はちみつ」などの専門ショップはあります。

しかし、お土産になりそうなもので、日もちする贈答用のお菓子は少ないです。

 

そこで、黒壁スクエアから徒歩5分のところにある、JR長浜駅に寄ってみてください。

駅にある平和堂(モンデクール長浜)では、長浜みやげを手に入れることができますよ。

クッキー系のお菓子であれば、職場などでも こそッと渡しやすいです。

 

車で行くための駐車場探し

初めの3時間が無料の豊公園大駐車場

休日は、混雑が予想される長浜エリアですが、バスツアーなどの方も大勢いらっしゃいます。

バスは、専用の大型駐車場でないと停められないので、一般車の駐車場は空いていることがあります。

だから、少し離れた駐車場であれば、スムーズに停められる可能性が高いです。

 

GWなどの大型連休は、その限りではありませんが、ふだんの休日であれば、10分ほど歩く「豊公園大駐車場」をよく利用します。

駐車料金が3時間まで無料になっているからです。

 

もし、サクッと散策するのであれば、歩いて移動する時間を除いた 2時間半で、十分に足りると考えます。

また、駐車場自体が広いため、空車の可能性が高いところも魅力的です。

 

そのほかに、黒壁スクエアの近いところには、コインパーキングがいくつもあります。

そのうちのひとつは、豊国神社の前にあります。

豊国神社

 

黒壁スクエアは、歩いて1分の距離です。なかなかに近いですよ。

平日であれば、ほとんどのコインパーキングが空車です。

しかし、休日は、ほとんどが満車になります。

豊国神社前のコインパーキング

もし、訪れるのであれば、歩いて15分かかるものの、豊公園大駐車場にしたほうが確実に停めやすいです。

 

【長浜】車での日帰りプラン(朝~夕方)

午前10時 : 駐車場に車を停めて、散策開始♪

  ↓  長浜城&琵琶湖の散策

午前11時半: 黒壁スクエアにて昼食

  ↓  黒壁スクエアで体験教室&お買い物

午後16時 : 帰路につく

 

【長浜】車での日帰りプラン(お昼だけ)

午前11時 : 駐車場に車を停めて、散策開始♪

  ↓  長浜城の写真を撮る

午前11時半: 黒壁スクエアにて昼食

  ↓  黒壁スクエアでお買い物&かんたんな体験教室

午後14時 : 帰路につく

 

 

歴史とグルメの地 「長浜」に、ぜひ訪れてみてくださいね。

最後までご覧いただき、ありがとうございます。