養老の滝【紅葉】見ごろは12月上旬

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すっかり秋も深まり、紅葉の季節になりました。

ということで、11月17日の土曜日に、養老の滝まで行ってきました。

養老の滝の紅葉について、くわしくお伝えしていきます。

11月中旬の紅葉は まだまだ

11月中旬は、まだ葉の色づきが悪いです。

写真のように、もみじの葉の多くは緑だったのです。

某大手公式サイトには「見頃」と書かれていましたが、信用ならないと感じました。

実際に行ってみると、色づきは4割程度という感じでした。

11月下旬でも紅葉は「まだまだ」です。

例年だと、本格的に寒くなり始めるころに、ようやく見ごろを迎えます。

早い話が、紅葉の見ごろは12月上旬ということです。

11月中旬でも、一部のもみじは、かなりいい色合いをしていました。

ただ、

「お、きれいだねぇ」

と感じるのは、たった4カ所に生えていた もみじだけでした。

そのうちのひとつは、後で紹介する無料駐車場に生えているモミジでした。

真っ赤に染まった葉と、黄色くなりかけているグラデーションを1本の木で楽しむことができました。

風でササッ…と葉の擦れる音がして心地よかったです。

「養老の滝」と「紅葉」とのコラボレーションが魅力

美しい滝と紅葉を、一度に楽しむことができる場所は、あまり多くありません。

そのような中、ここ「養老の滝」は、美しい色合いの木々とともに、滝を眺めたり、写真を撮ったりすることができます。

透き通った水の流れ・・・。

木々から差しこむ光・・・。

とても癒されました。

あなたも、自然と一体になれる養老の滝にぜひ、足を運んでみてください。

滝に行くまでにも楽しみがある

見る楽しみは、空に浮かぶ真っ赤な星

もみじの木の下で、空を見上げたことはありますか?

わたしは、いつも もみじの木を、下からじっくり眺めます。

何と言っても、もみじの葉が、空に浮かぶ星のように見えて、とても美しく思うからです。

とくに、雲ひとつない秋晴れの空は、もみじの星たちが一層きらめいて見えます。

買う楽しみは、柿

養老では、柿を栽培する農家さんが多いです。

そのため、養老の滝まで歩いていく道で、「柿」という文字を何度か目にします。

わたしが訪れたときは、立派な柿が、ひとつ300円で売られていました。

そのほか、柿そのものではなく、「柿ジュース」なるものも売られていました。

写真のように、美しい水で冷やされ、渇いたのどをうるおすのにいいですね。

写真にある、「養老サイダー」もおススメです。

一時期なくなってしまいましたが、復刻して売られていました。

子どものころは、よく飲んでいたなぁ。

食べる楽しみは、お団子

わたしがおススメしているのは、「清水」というお店です。

無料駐車場から滝に向かって歩いて、10分のところにあります。

お店の裏にあるモミジを見ながら、団子を食べさせていただきました。

養老の滝に来たら、ここのお団子だけは はずせません。

1本380円です。

種類は組み合わせによって6種類あります。

  1. ふつうの白団子+くるみみそ
  2. ふつうの白団子+しょうゆ
  3. ふつうの白団子+こしあん
  4. よもぎの団子+くるみみそ
  5. よもぎの団子+しょうゆ
  6. よもぎの団子+こしあん

何と言っても、「よもぎの団子+クルミみそ」がおススメです。

ここ「清水」は、養老の滝に行くまでにあるお店なので、わざわざ寄り道する必要がありません。

昔よりも 値段が上がっていますが、どっしりとしたお餅が3つ付いているので、コスパは良いです。

子どものころに初めて出会ったときから、ほとんど変わらないお団子です。

よもぎの風味が十分にある餅と、クルミの香ばしさにそそられるんですよね。

さらに、お団子は、お店の前で 炭焼きされているのです。

この炭のにおいもたまりません。

注文すると、焼きたてを持ってきていただけます。

今回分かったことですが、どうやら、お店の中でも焼いてくださっているようですね。

ただし、それでも 焼けていないときは、

「ちょっと待っててね~」

と言われます。

店員さんが優しく そう言ってくださるので、大人しく待てます。

しかも、お店の周辺には、ベンチやイスがたくさん置かれているので、気長に待つことができます。

お団子が焼けるのを待ちながら、先に席を確保しておいてもいいですね。

紅葉を見に行くなら、晴れた日

曇りだと、紅葉の色合いがはっきりと見られません。

つまり、赤色や黄色がきれいに出ないということです。

このように、写真写りも悪くなってしまいます。

試運転カートで一気に上がる

「無料駐車場から遠いじゃん。イヤだなぁ。」

そう思われたかた、実は、とっておきのサービスが行われています。

しかも、今なら、無料です。

そのサービスとは、

滝まで歩く道の、中腹まで連れて行ってもらえるというものです。

わたしが子どもだったころには、このようなサービスはありませんでした。

このカートは、4人乗りです。

養老の滝までは、ずっと 上り坂が続きます。

はっきり言って、日ごろ 運動していないかたにはつらい坂です。

息が上がることでしょう。

しかし、このカートは、その道の半分だけでも歩かずに済むという、とても便利なサービスです。

このカートを運転してくださるのは、養老近辺にお住いの方々です。

このカートがあるから、少しだけでも体力を温存することができます。

個人的に、このカートが無料であり続けてくれるのなら、無料駐車場に停める意味がより大きくなるなぁ と感じました。

注意することは、このカートが試運転中だということです。

料金がタダなのは、そのためかも しれません。

もしかしたら、これから有料になったり、廃止されたりするかもしれません。
その点だけ、頭に入れておいてくださいね。

小さいお子さん連れのファミリーや、坂道を上るための体力を温存したいかたにとっては、とっても便利なしくみです。

ベビーカーもカートに積んで、運んでもらえます。

この機会に、ぜひ利用してみてはいかがでしょうか。

養老の滝までは 坂道が続くけれど…

養老の滝まで続く道の中腹までは、ゆるやかな上り坂です。

先ほどお話したカートでも上ることができるほどの坂道です。

そのため、ゆっくり歩けば、息が上がることもありません。

しかし、この中腹からが険しい坂道の始まりです。

ふつうに歩いて坂を上っても、息が上がります。

だから、多くの方は、数十メートル上っては休憩をとっていらっしゃいます。

このことからもお分りいただけるように、動きやすい服装、履きなれた靴で訪れるとよいです。

また、中腹までの道の途中には、歩きやすいように「木の杖」が用意されています。

それを滝に行って帰ってくるまで利用し、もとあった場所に返せばよいだけです。
つまり、杖も無料サービスです。

こうして、つらい坂道を上りきったあなたには、美しい養老の滝を見ることができます。

また、滝付近には、以前まではなかった自動販売機が設置されています。

景観が損なわれて残念ですが、脱水になる前に水分補給をしてくださいね。

きっと、養老の滝にたどり着くまでに、あなたの心身が森の中で浄化されていることでしょう。

何と言っても、この養老の滝は、生命力にあふれた場所のように感じるのです。

滝まで続く坂道には、立派な木々、美しい水があり、それらに覆われながらわたしたちは滝まで歩いていきます。

きっと、大昔の人たちも同じように、こうして森の中を一生懸命歩いて、養老の滝までたどり着いたんだな、と思います。

そんな神秘的な養老の滝には、やはり、紅葉だけではない何か、人を惹きつけるものを感じます。

それこそが、「若返りの水」のような生命力なのでしょうね。

「養老の滝」孝子物語

養老の滝は、日本の滝百選にも入っています。

その高さは 30メートルあり、緑の中を流れて落ちていきます。

2017年で「養老」という元号に改められてから、なんと 1300年も経ちます。

養老町は、この改元1300年のために、さまざまな準備をされているようです。

せっかくなので、この「養老」についても、かんたんに説明しておきます。

養老は、その字の通り「老いた者を養う」という意味が含まれています。

これは、昔話として、この養老で語り継がれる物語でもあります。
この物語は、歌まで作られ、地元の子どもたちに今も伝えられています。

むかし、むかし、ひとりの男の子がいました。

その名を、源丞内(げんじょうない)と言います。

この源丞内は、父親とふたりで暮らしていました。

父親はすっかり年をとり、源丞内は、父親の面倒を見ながら、古びた家で質素な生活していました。

源丞内は木こりをして、年老いた父親を養っていました。

そんなある日、源丞内は、いつもと同じように、木こりの仕事をしに行きました。

しかし、源丞内は、山の中で 足を滑らせ、崖から落ちてしまったのです。

気絶していた源丞内は、しばらくして目が覚めました。

とても美しい水を見つけたのです。

源丞内は、その水を 手ですくって飲んでみました。

「なんと!これは お酒ではないか!

しかも、おいしく、香りもかぐわしい!」

そう言って、源丞内は、いいことを思いつきます。

「そうだ!この酒を持って帰って、父上に飲ませよう。」

そうして、お酒をひょうたんにくんで、持ち帰りました。

「父上、これを飲んでみてくださいな。」

そう言って、男の子は父親に、くんできたお酒を渡しました。

そして、父親は、そのお酒を飲みました。

貧乏だったため、これまで、お酒を飲むことすらできていなかった身分です。

父親は、どれほど うれしかったことでしょうか。

しかも、それだけではありません。

父親の老いていた体が、若返ったというのです。

この話を、ときの天皇が耳にします。

そして、717年からの元号を「養老」としたのです。

これ以降、この水は「若返りの水」としても 大切に使われていったと言います。

これが、わたしの知るかぎりの「養老の滝 孝子伝説」です。

この話からもお分かりいただけると思いますが、父親を大切に思う息子が親孝行するので、「養老」という名がつけられたのです。

だから、この物語にあやかって、わたしも両親といっしょに養老の滝を訪れたことがあります。

ただし、滝つぼの中に入ることは禁止されています。

管理している機関の特別な許可がなければ入れません。

養老の滝までのアクセス

住所・電話

岐阜県養老郡養老町高林1298-2

駐車場

道路にある看板にしたがって車を走らせれば、駐車場にたどり着きます。

とくに迷路のようになっていることはなく、駐車場にたどり着くまでのルートがいくつかあるというだけです。

駐車料金ですが、ほかの方のブログには、300円~1000円と書かれていました。

しかし、正しくは、0円~1000円です。

0円のところは、砂利で舗装されていませんが、みなさん ここに停めていらっしゃいました。

ほかの紅葉スポットではなかなかない、無料駐車場があるというのが、養老の滝のメリットです。

きっと、心優しいかたが多いのでしょうね。

ありがたいかぎりです。

ただし、この無料駐車場は、あくまで臨時駐車場です。

だから、ハイシーズンしか開放されません

わたしが訪れたのは、某公式サイトに「見頃」と書かれていたハイシーズンだったので、開放されていたのだと考えます。

ふだんは、この無料駐車場である場所を通り越して、川の反対側にある1回300円の駐車場を利用します。

ここから滝までは、結構 歩かなければならないので、料金が低くなっています。

足腰に自信のあるかたは、ここから滝まで、坂道を登って行くのが身体にも、お財布にも良いですね。

ただ、

「そんなに足腰が丈夫じゃないわ。」

というかたもいらっしゃることでしょう。

そのようなかたも、ご安心ください。

直接 滝に行くことができる駐車場もあります。

車で急な坂を上っていくことにはなりますが、階段を十数段ほど下りれば目の前に滝を見ることができる駐車場です。

滝が近いぶん、駐車料金も1,000円とお高くなります

どちらでも、午前11時までは混んでいませんでした。

今年はライトアップされないのが残念ですが、いつも紅葉を楽しませていただいている魅力的なスポットです。

規模が小さく、散策しやすいというメリットもあります。

あなたも、ぜひ 養老の滝に訪れてみてくださいね。